Amity International School Amsterdam 日本人スタッフブログ

オランダ・アムステルフェーンにあるアミティーインターナショナルスクールの日本語ブログです。学校で唯一の日本人スタッフの目線から、リアルな学校情報をお届けします!

【2024年3月更新】アミティーインターナショナルスクールアムステルダム最新状況

Hi everyone! オランダのアムステルフェーンにあるAmity International School Amsterdam元スタッフのChisakiです!

2022年夏にアミティーを退職した私ですが、前回の記事にも書いた通り、2024年3月現在も引き続きアミティーインターナショナルスクールについてのオンライン面談を承っています。

amityblogjapanese.hatenablog.com

退職してあまり更新ができなくなってからもこのブログにはコンスタントにアクセスがあり、毎月のようにお問い合わせのメールもいただきます。その状況を見て、駐在や移住でオランダの学校情報を探している人が増えている中、やはり日本語で&実体験をもとにして書かれた情報は需要があるんだなと感じています。その需要にお応えするため、自分のなかのアミティーの情報を一度アップデートしておきたいなと思い立ち、この度アドミッション担当のElspethさんと久しぶりにzoomでお話ししました!そこで得たアミティーの最新情報をこの記事で共有します。(もちろん許可を取って載せています)

ウェイティングリスト:ほとんどの学年、なし!

お問い合わせいただくほぼ全員の方から聞かれる質問が、「ウェイティングリストはありますか?」です。今回のzoomでもそれをまず一番に聞いてみました。「いっぱいになりかけている学年はあるけど、ほぼ無しと言ってもらって大丈夫」との答えでした。ここはやはり、比較的新しい学校でまだ校舎のキャパ的にも余裕がある学校の強みですね。

幼稚園から高校までの生徒数:435名

私が在籍していた2022年当時は全校合わせて260名くらいでした。できたばかりの新しい学校だったので、目指せ400!という雰囲気だったことを覚えています。

とは言え、現在の435名でもまだまだ他の学校(ISAやAICS, British School)に比べると小さい方だと思います。規模が小さいからこそ、生徒、先生、保護者のお互いの距離が近く、顔が見える関係であるというのはアミティーの良さであると感じています。私がいた当時もそして現在も、保護者向けワークショップやコーヒーモーニング、季節ごとのイベントなどご家族の皆さんに学校に関わってもらう機会をたくさん作って、つながりを増やせるようにしています。

ちなみにクラス数は各学年2クラスあるそうです。現在の各クラスの人数は聞き忘れてしまいましたが、平均20名程度かと思います。

日本人生徒の数:23名

大幅に増えましたね。2年前は10名程度だったと思います。幼稚園から高校まで全部で15学年ありますので、単純計算で現在は各学年に1〜2名の日本人生徒さんがいることになりますね。割合的には多過ぎず少な過ぎず、ちょうどいい感じという気がします。

ちなみに全校生徒合わせて50以上の国から来ているそうです。生徒の国籍として多いのはオランダ、アメリカ、イギリス、インドとのこと。

「学年を下げての入学はできますか?」:はい

中学部(Middle Years)以上で生徒の母語が英語ではない場合、学年を下げて入学した方が本人のためになると判断された時はあえて学年を一つ下げての入学になることもあるそうです。私が在籍していた当時から、特に英語に不安を感じる日本人の方から同様の質問をいただくことは多かったですが、その時の学校の方針は「基本的には学年を下げることはしない」というものでした。理由は、言語のできるできないに関わらず、学習の内容そのものは年齢に応じたものをする方が良いから、というものでした。どちらのやり方にも良い点、悪い点があると思いますが、学年を下げることは強制ではなく生徒本人の気持ちやご家族の方針なども加味して判断されます。

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ということで、ざっとですが、オランダの学校情報をリサーチしていらっしゃる皆さんにお役に立ちそうな情報を共有させていただきました。何かに役立てていただけましたら幸いです。

アミティーインターナショナルスクールやオランダでの生活について詳しくお知りになりたい方向けにオンライン相談を承っております。詳しくはこちらから!

amityblogjapanese.hatenablog.com

アミティーインターナショナルスクールについてのオンライン相談

【2024年1月追記あり】

こんにちは!オランダのアムステルフェーンにあるAmity International School Amsterdam のChisakiです。

私事ではございますが、この度、アミティーインターナショナルスクールを退職致しました。素晴らしい生徒たちや同僚と一緒に2年半という時間を過ごさせてもらえたことは私の一生の宝物です(2020年2月~7月までインターン、2022年6月まで正規スタッフ)。アミティーでの仕事を通してお世話になりました皆様には心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、アミティーで働き始めて以来、このブログを運営してきたわけですが、これまでにこのブログを通して30名以上の方々からご相談のメールをいただきました。そこからご縁あって実際にアミティーに入学してくださった方も少なくありません。皆さんのお声を聞くなかで、やはりアムステルダムのインターナショナルスクールに関する日本語の情報は未だ限られており、私が実際にアミティーでの経験から得た生の情報はこれからオランダ生活を始められる皆さんにとって非常に役立つものであると実感してきました。

そこで、今回退職したからといってこのような情報共有の機会を一切無くしてしまうのはもったいないと感じ、今後しばらくアミティーでの記憶が鮮明なうちは個別でのオンライン相談を始めたいと思います!

【2024年1月追記】

上記のような背景があり、アミティー退職後も様々な方からのご相談を承ってきました。「オランダに駐在が決まり、子どもの学校を選びたいのでアミティーの学校生活や出願のことを教えてほしい」という内容がほとんどです。

今回、退職から1年以上が経ち、私が在籍していた当時とは学校の状況も変わってきているので最新の状況をお伝えするのは難しく、オンライン相談は停止するつもりでいました。しかし、少し考え方を変えてみると今の私だからこそ提供できる情報もあるということに気がつき、今後もオンライン相談を続けることにしました。

というのも、私は2022年夏にアミティーを退職した後、日本にあるインターナショナルスクール(アミティーと同じIB校)に勤務しています。現在の勤務校の様子を見ているからこそわかるアミティーの特徴であったり、インターナショナルスクールに行くことそのもののメリット・デメリットであったりと、現在の私はアミティーだけに勤務していた時と比べて「インターナショナルスクールという選択」に関して格段に多くの情報を提供することができます。ですので、今はアミティーに関してそれほど詳しい最新情報を提供できるわけではないものの、第三者目線で当時を振り返るからこそ言える学校の特徴や、インターの選び方、将来の進路など、アミティーを含めた複数のインター校での勤務経験があるからこそ提供できる情報をざっくばらんにお話しするような形でオンライン相談を続けたいと思います。

オンライン相談はzoomにて40分4000円で承っております。皆さんのお役に立てるよう、正直に、生きた情報を共有させていただきます。

ご興味がございましたら

ryugaku.sodan.cv.tensaku@gmail.com

までお気軽にご連絡くださいませ。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

アミティーが正式にIB校に認定されました!

Hi everyone! オランダのアムステルフェーンにあるAmity International School AmsterdamスタッフのChisakiです。

この度、アミティーインターナショナルスクールアムステルダムがIB 認定校(International Baccalaureate/ インターナショナルバカロレア認定校) として正式に認証を受けました!

IBとは、インターナショナルスクールを中心とした世界中の5000以上の学校で採用されているカリキュラムで、次のような特徴があります。

  • 思い込みにとらわれず批判的に考える力を育てる
  • 「ローカル」と「グローバル」両方の視点で物事を考える力を育てる
  • マルチリンガルの生徒を育てる

IBカリキュラムを教えるためには国際バカロレア委員会から正式に認定を受けなければなりません。そのため、アミティーでは2018年の開校以来、スタッフのトレーニングやIB委員の学校視察など認証に向けての準備を少しずつ進めてきました。そして2020年11月、晴れて正式に認証を受けました。

今回認証を受けたのはPYP (Primary Years Programme)で、アミティーでは6歳から10歳のクラスにあたります。今後、MYP (Middle Years Programme/ 11歳から15歳が対象)とDP(Diploma Programme/ 16歳から18歳が対象)の認証も受けられるように、少しづつ準備を進めています。

 

私自身、アミティーに来るまでIBのことは全く知らなくて、今も勉強中なのですが、Primary Yearsの授業を日々見ているなかでわかってきたIBの特徴を2つご紹介してみたいと思います。

 

1. Inquiry-based learning

Inquiryとは「質問、探求」という意味です。受け身で「教わる」場面をなるべく少なくし、生徒たちが自分で考え、答えを見つけて学ぶというプロセスを重視して授業がデザインされています。

例えば、PY5 (10歳クラス)が「ヨーロッパの国々が受け入れている難民の数を集計してみよう」というタスクに取り組んでいたときのこと。タスクの指示は「四捨五入して集計しよう」でした。難民の受け入れ数は国や年によって全然違っていて、「3人」のこともあれば「4056人」のこともあります。そこで子どもたちは「どの桁を四捨五入すればいいの??」となったわけなんですが、先生の返答は「それをあなたたちが考えるんだよ」でした。「いちばん計算しやすく、かつ実態に近い数字にするにはどこで四捨五入すればいいか、考えてごらん」と。このように、常に生徒たちが自分で考えるための「余白」が意識されていると感じます。

知識を「与える」ことと「余白を残す」ことのバランスが取りやすいのが、IBカリキュラムの良さだなと感じます。

 

2. Unit of Inquiry

小学校の時間割といえば「国語」「数学」「理科」など色々な科目が並んでいるイメージがあると思います。ですが、IBプログラムではそのような区分けがありません(Middle Years以上になると別)。科目をバラバラに学ぶのではなく、ひとつのテーマから派生して関連スキルを横断的に学ぶという特徴があります。

例えば、現在PY4 (9歳クラス)では「宇宙」をテーマに学習しています。太陽系の惑星の名前や特徴を知る(科学)ことから始まり、空き箱を使って自分だけの宇宙ステーションを作る(工作)、宇宙で繰り広げられる物語を想像して小説を書く(言語)、興味を持った惑星についてリサーチしてポスターを作る(リサーチスキル、プレゼンテーションスキル)、などなど、ひとつのテーマが本当にいろいろな方向に掘り下げられていて、面白いなぁと思います。

同じテーマをじっくり時間をかけて掘り下げることにより学んだ知識が定着するという点や、科目横断的な学習ができることで生徒一人ひとりがどこかしらの場面でそれぞれの強みを発揮できる点が、いいところだなと感じています。

 

と、いうことで今回はアミティーのIB認定と私自身が感じるIBプログラムの良さについて書いてみました。